この日の稽古課題は組居合。業ができるできないにかかわらず、まずは形の流れを覚えることを第一に稽古を行う。門弟の中で他流派に属していた者がいるのですが、そこで身につけた余計な動きを修正するのが大変。稽古の意味を理解してもらえたようで、後半はかなり良い動きになりましたが、課題はまだまだたくさんあります。定例稽古終了後、久し振りに畳表を斬る。たくさんたまった畳表の処分が目的なので、いつものように輪ゴム四点留めにせず、三点留めで仮標(巻いた畳表)を手際良く作り、次々と斬っていく。両手で握り、基本刀法の刃筋確認をしたかったのですが、仕事もたまっているので、仮標斬りに時間をかけることはできません。左手にはゴム手袋を装着したまま、片手での仮標斬りにならざるをえない。僕は周知の通り、極端な幅広の試斬専用刀を好みません。道具頼りの試斬は遊びやスポーツだと考えています。そんな僕の愛刀“将平”は、すらりとした細身とは言え、鞘を払った重量は1キロ弱。これを筋力頼りに力技で斬っていけば、当然ながら刀も痛み、筋肉痛を起こして途中でバテるか、握力が弱まり、刀が手から抜け飛ん続きをみる
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