関西では放映されていなかったようですが、TBSの番組前人未“答”マジ神問題集にて、つい先日、日本刀を使用した実験検証が放映されたとネットで知りました。早速件の番組を拝見しましたが、正直、「なんだかなぁ…」と思ってしまいました。過去、様々な物を斬って来た僕ですが、その中には野球の硬球も含まれています。以前からブログでも書いているように、ボールが刀に当れば簡単に切れるとお考えの方は、その安易な考えを改めて頂きたい。今回の実験では、刀を垂直に立て、そこに硬球を当てるというものでしたが、通常、ボールは回転します。その抵抗を受けないような設置の仕方では、当っただけで切れて当たり前。実験でもなんでもありません。過去、実銃の弾を「トリビアの泉」で両断した実験結果からも、硬球が切れることは容易に想像できるものです。一方、縦回転のボールを真横に切るというのは非常に難しく、これまでの僕の動画を見て頂いても、切り口は真っ直ぐではなく、S字になっていたり、Rがついたものになっています。硬球に比して柔らかい軟球であっても、回転がかかった状態ですと、時速100キロでは横に設置した日本刀に当っても、バントのようにはじき返されるだけで、軟球には傷もほぼつきません。※フジテレビベストハウス1・2・3収録時に検証済み。ボールには傷一つつきませんでした。僕の場合は、藤安将平刀匠とタッグを組み、強い刀を作り上げる目的のもと、これまで無謀なチャレンジも受けてきました。全ては刀の損傷データを採取するためです。しかし今回の番組はどうでしょう?刀を傷める価値と意味はあったのでしょうか?バラエティー番組なので純粋に楽しんで観れば良いのでしょうが、刀好きの僕には心にひっかかるものがありました。どうせ同じ事をするのなら、現代続きをみる
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