昔、門弟の中に、勘違いと言いますか、自信過剰と言いますか、そんな者がおりました。僕が教える技術が一番だと思ってくれることはありがたいことですが、当の本人が他流派の長や師範レベルの人の批判をすることは宜しくありません。確かに世の中は広いので、口だけの名人、脳内だけの名人など、金で買える段位に胡坐を書いて偉ばる残念な居合修行者もおられます。そこで僕はその門弟に言いました。「○○さん、よほど自信があるんですね。その人と斬り合うことがあったら、勝てるだけの腕があるの? 当の本人が耳にして、腕試しに来ても僕は助けないよ?」言われた門弟は口をつぐみました。上述のように僕の技術に惚れ込んでくれていることは嬉しい限りですが、ジャイアンの背中に隠れ、人を罵るスネ夫になってはいけません。流派や道場、団体と言った中にあって、個人の優劣、業の優劣は確かにありますが、技術拙い一門弟が、他流派、他道場を蔑む発言をするのは、その者の株を下げるだけではなく、道場でどう言う指導を受けているのかと、お世話になっている先生の顔にまで泥を塗ることになってしまうことを知って下さい。つい先ほども、ツイッターにおいて、愛らしい顔をした剣術を嗜む女性から、僕に対する批判めいたつぶやきを見かけました。プロフィールには、剣術やってますと堂々と書いているではありませんか。平和な時代なので、他流派の長を罵ろうが、乗り続きをみる
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